建物の解体工事にアスベスト検査の義務化が法律で決定しており、2022年4月から順次施工されています。今回の改正により適切な隔離をせずにアスベスト除去をすること、検査をせずに工事をすることで厳罰化されました。除去対象の枠も広がっており、作業員の健康を守るために非常に重要なこととなっています。作業基準に違反をした作業員は作業の一時停止命令などが下されることや、命令違反をした場合は6か月以下の懲役または50万円以下の罰金です。

アスベスト除去作業は適切な処理をしなければ法律違反となるため、工事をする前に検査の義務化や、工事前に工事計画書を労働基準監督署長へ提出しなければなりません。違法な除去作業をした場合には3か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられることも定められているため、作業方法も徹底して飛散防止対策などをしなければならないことも知られています。なお、アスベスト除去をする場合には「特定粉塵排出等作業の届出」を都道府県の知事へ提出が必要なことも事実です。適切に提出をして安全に作業ができるようにしておくことが、大切なポイントとなります。

なお、事前検査を行う上で2023年10月から厚生労働大臣が認可した専門の講習を修了していない限り、検査を行うことは禁止されるようになりました。厳しい罰則が増えてきましたが、すべて作業員を守るために必要なことであることから、必ず順守することが重要となります。

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