アスベストは石綿とも呼ばれる天然の鉱物で、綿のように軽くて細い繊維質でできています。加工がしやすく、耐熱性や断熱性が高いため、以前は建築資材や壁の内側にある断熱材などに使われていました。しかしこの物質は空気中に飛散して人が吸い込むと肺がんや中皮腫などを起こすことがわかり、現在では使用されていません。古い建物には、このアスベストが使われているので、見さして見つけ次第取り除いています。

アスベストを調べる専門の業者がいて、ここでは、特殊な技術で含まれているかどうかを調べています。この検査を行う専門的な方法は様々あり、定性分析と定量分析があります。定性分析は、アスベストが含まれているかどうかを調べる検査で、光の屈折を利用した偏光顕微鏡で調べる方法と、X線を使うX線解析法があります。こちらも調査する建材に照射して、光を利用する方法は、ある場所が暗く見え、別の場所を明るく見えるなどの違いから、含まれているかどうかを判別します。

X線を照射する方法は物質の原子や分子を透過して見ることで、物質を判定します。これらの方法でアスベストが見つかれば今度は定量分析を行います。これはどのくらいの量が存在するかを調べるもので、規定量生まれている場合は、除去の対象となります。対象となる建物は学校や多目的ホール、図書館などの公共施設や商業ビル、など、あらゆる建築物が対象で、含まれているのがわからずに使用されていることが多く、検査で除去することで、人々の健康を守っています。

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